岩風呂は“全体”が湧出口

岩風呂の「神棚の下」
写真の真ん中あたり、板が敷かれてない黒っぽく見える部分
ここに人が集まっている光景をよく見かけます。

 

これまで、何度も同じご質問をいただきます。

「岩風呂の神棚の下(岩場)に、人がたくさんいるのはどうしてですか?」

「沸いているのはあそこだけですか?」

実は——
岩風呂は“全体”が源泉の湧き出し口です。

源泉舘の岩風呂は、掘ったりポンプで汲み上げたりせず、地面の底から自然にしみ出すように湧く“足元湧出”の源泉。
そのため、 板の下から 横から 隅々から …浴槽全体で湧出しています。

 

じゃあ、なぜ神棚の下に人が集まるのか——
あの部分だけ板が敷かれておらず、岩盤がむき出しになっているから。

神棚の下は、岩盤がほかより浅いため、板を敷いていません。
そのため、湧き出してくるお湯の動きを感じやすかったり、体感温度に違いを感じることがあるかもしれません。

そのちょっとした違いが、「あ、ここが湧出口なんだ!」と思わせてしまうのかもしれませんね…

でも実際は、何度でも言いますが、岩風呂全体が湧出口

 

なので、どうか「神棚の下だけが特別」と誤解されませんように。

入る場所によって吸収率の差はありません。
入り方、休み方など、自分の体と向き合うペースのほうです。

自然のじわぽかは、どこに座っても同じように届きます。

 

そしてもうひとつだけ…

特定の場所を「陣取る」ようなことは、
初めての方には(そうでなくても)近寄りがたい雰囲気になってしまいます。
実際に「常連さんが場所を占領していて入りにくい」という声を見かけることもあります。

岩風呂の源泉は、みんなでシェアする自然の恵み。
どうか、譲り合って楽しんでいただけたら嬉しいです。

今日も自然がくれるじわぽかをどうぞ♨