源泉を守る龍神さまへのごあいさつ

旧暦の新月が近づくころ、源泉舘では岩風呂の神棚に毎月お供えをしています。
(少し前になんでかわからないけど、前に書いたその記事のアクセスが伸びていたので、また改めて書いてみます)

榊を替え、御神酒と生卵を21個お供えします。

 

源泉舘でこの生卵のお供えをし始めたのは、約20年前。
「龍神さまは生卵がお好きですよ」と教えていただいたのがきっかけでした。

うちの温泉は、掘って出したお湯ではなく、地の底から自然に湧き出ている“足元湧出”の源泉です。
昔から、この湯を守るのは龍神さまだと伝えられてきました。
自然が与えてくれるお湯と向き合っていると、目に見えない存在への感謝を、日々感じずにはいられません。

お供えする卵は、祈りのかたち。
温泉がこれからも変わらず湧き続けてくれますように。
訪れる方が元気に過ごせますように。
そんな想いをこめています。
(※21という数字は“二十一日詣り”など、区切りの良い祈りの数ともいわれています)

 

榊のお手入れも、お供えのタイミングも、月によって少しずれたりします。
でも「今月もありがとうございます」と手を合わせる気持ちは変わりません。